極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 門や受付で怪しい人間は弾かれるし、昇降機を使うにはサンホワイトの紋章が必須。一応階段もあるにしろ、奥まったところだから関係者でないと近づけないはず。

 子どもだし、不審人物ということもないだろう……けど、一応声をかけてみるか。

「あの~……君、どうかした?」
「――――っ! なんだ、アル……あいつじゃなかったか。何者だお前」

 うっわ、間近で見るとなおさらかわいい……。女の子みたいに睫毛が長くてキレイな顔。

 過敏に反応され、機嫌も悪そうだけど放ってはおくことはできない。
 私はやや語気を強めて再度尋ねた。

「何者だ、じゃないでしょ。どうして君こんなところにいるの? ここは聖女の住む場所だから一般の人は立ち入り禁止だよ。ご家族とはぐれたりしたなら、一緒に探してあげるけど?」

 こっそりお姉さんの聖女が連れて来て、何かの拍子にはぐれたとかなら合流させれは話は終わる。
< 111 / 562 >

この作品をシェア

pagetop