極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「お言葉の通り私はただの下っ端ですけど。他の先輩たちのことをそんな風に言わないでよ。皆国の人たちをたくさん助けてる、立派な人たちなんだよ」

 まだこの会に入って日が浅いにしろ、先輩たちが身を粉にして働いてるのは私だってよく知ってる。(けな)されるのは心外だと胸を張ると。

「うるさいっ!」

 ギッと歯を噛み締め、彼はいきなり怒りを露わにした。

「ならどうして、未だに母上の代わりが現れない! お前らが不甲斐ないせいで……」
「――様、どちらですか?」

 誰か……来る。あれ、背後からする、この声は。

「くっ⁉」

 いきなり少年が焦り出し、身を翻す――。
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