極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「まあ、ちょっとした特技みたいなものでね、探し物の場所を当てるのがうまいのさ。それで、あの孤児院に君が居たことも分かったんだけどね」
「そうだったんですか……」

 まるで奇跡みたいだと……そんなことを言う前に。彼はここでどんなやりとりがあったかを見通すと、軽く頭を下げてきた。

「それよりも。彼が心無い言葉を掛けたなら、僕からも謝らせてもらうよ」
「いえ、そんな。子どもの言うことですし」

 そしてその後、ぷっと小さく吹き出す。

「ごめん。でも僕からしたら、君だってまだそう変わらない年齢なんだけどな?」

 そう言われればそうかもしれないけど。
 前世プラスなら彼より余裕で年上な私が思わずムッとすると、あろうことか――距離を詰めたアルベール様に、頭の上に軽く手を乗せられてしまう。

「いくら大人びていても、まだ君は誰かに守ってもらえる年齢だ。くれぐれも、それを忘れないこと。じゃ、僕は彼を追わないといけないから、またどこかで」
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