極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

12・法具製作業務

 大聖堂内の地下にその施設はある。

 ランシルエルト法具開発研究室――通称法研。そこが、本日の私たちの仕事場だ。

 扉を潜るよりも前に、中からはギュイーン、ガシャガシャと機械音みたいなのが耳に届き、ポピアがなんとも言えない顔で唇を曲げた。

「うーん、さすがにあたしもこの騒々しさには勝てないね」
「競わないでいいのよ。ここは法具の生産体制を整えるのに外部の技術者も出入りしてるから、仕方ないんじゃない。まあ仕事だし、覚悟を決めて入っちゃおう」

 変に張り合おうとするポピアを嗜め、私は足を踏み出す。

 法具製作は、なんとなく一番私がブラックな匂いを感じていた業務。
 ここではほぼ班の区切りなく配属された者全員で、法具の研究や生産に従事しているというのだけど……。

 昇降台と同じく聖力式の自動開閉扉のスイッチに触れかけた瞬間。
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