極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
だが……表門までの道のりを歩いていたら、進行方向で妙な人だかりが。
(あちゃ~……)
「――シーリ! 待ってたんだ、さっそく出発しよう!」
もちろんその中心は、豪華な馬車と外出着姿のアルベール様。
そりゃ、類稀なる容姿と聖騎士団長の肩書を持つ彼のこと。
こんな未婚女性たちの園に姿を晒して騒がれずに済むはずがない。
弱り切った様子で聖女達に取り囲まれた貴公子は、強引に人垣を割ってくるとこちらの手を引いた。
好奇と嫉妬の視線でグサグサ刺されつつ、私たちは馬車の中へ。
「あはは……待ち合わせ場所を間違えましたね」
「ああ、悪かった……。これからは少し離れたところにでも止めるよ」
車が動き出し、大量の女性の相手で早速消耗した様子のアルベール様は引きつった顔で前髪をかき上げる。しょうがないよ……だってこの人、衣装さえ着ればそこらの聖女より、よっぽどらしくなれそうだもの。
(あちゃ~……)
「――シーリ! 待ってたんだ、さっそく出発しよう!」
もちろんその中心は、豪華な馬車と外出着姿のアルベール様。
そりゃ、類稀なる容姿と聖騎士団長の肩書を持つ彼のこと。
こんな未婚女性たちの園に姿を晒して騒がれずに済むはずがない。
弱り切った様子で聖女達に取り囲まれた貴公子は、強引に人垣を割ってくるとこちらの手を引いた。
好奇と嫉妬の視線でグサグサ刺されつつ、私たちは馬車の中へ。
「あはは……待ち合わせ場所を間違えましたね」
「ああ、悪かった……。これからは少し離れたところにでも止めるよ」
車が動き出し、大量の女性の相手で早速消耗した様子のアルベール様は引きつった顔で前髪をかき上げる。しょうがないよ……だってこの人、衣装さえ着ればそこらの聖女より、よっぽどらしくなれそうだもの。