極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私だって女だ、綺麗なのは羨ましい――そんなこちらの視線に気付くと、彼はふと微笑み、今日の格好を褒めてくれた。

「その服可愛いね。よく似合ってる。自分で見立てたのかい?」
「あっ……え~と、ポピアが服屋の娘だから、彼女に見繕ってもらったんです」

 正直なとこ、清潔さを意識した白メインの服装は、いつもの聖女服とそう変わりない。だけど社交辞令でも褒められるとまあ、嬉しくはある。ちょっぴり顔を熱くしたまま、私もアルベール様を賞賛した。

「そちらの方が素敵ですよ。さすがにいつもの騎士団服の方が様になっていますけど、細身だからなんでもお似合いになるでしょう?」
「いや、それが僕としては悩みの種でね。横に広がらないから貫禄が出なくって。これでも結構鍛えてるんだけど」

 確かに彼のイメージは武人よりも美人というか。
 剣よりも舞踏会で女性の手を握った方が絶対絵になるタイプ。騎士団で苦労してるんだろうなと苦笑いすると、彼はうまくいかないものだと肩を竦めてみせた。

「ま、僕のことはいいじゃない。それより、ドレスに興味があるのなら今度宮廷の衣装室でも案内しようか? 試着はできるかはわからないが……聖女だし、部屋に入るくらいなら許可を取って来てあげるよ」
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