極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「本当ですか? すみません。なんだか特別扱いしてもらっちゃって」
「構わないさ。僕としても、妹分ができたみたいでなんだか楽しいし」

 それは私よりもポピアが喜びそう。友達を連れて行っていいか聞くと、彼は茶目っ気のあるウインクで軽く承諾してくれる。

 にしても妹分とは……家族みたいな認識でなんだか光栄だ。そういえば彼に兄弟っているのかしら?

 また今度聞いてみようと心に留め、私も新鮮な気分で多くのことを尋ねていく。立派な兄代わりができて、孤児院の皆と再会した時の土産話がひとつ増えたね。

 それからも話は弾み、やがて馬車は気付かぬうちに一軒のカフェで止まった。
 店に入ると、アルベール様の顔を見るなり洒落た給仕(ウェイター)がすっ飛んで来て、奥の席に案内してくれる。

「え~と、こんな服で大丈夫ですか?」
「うん。そう気を張る場所でもないから」
(そりゃ、あなたはそうかもですけど……)

 上品かつ要所に高そうな絵画や陶器類が配置された豪勢な内装。
 座らされたソファだって、本革製で身体が沈む沈む。このクラスが普通って――。
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