極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

14・新たな聖筒

 名残惜しくも、食後に追加で頼んでくださったハーブティーをひといきで胃の中へ流し込むと――。

 ふたりで一緒に向かったのは、寂れた区画の一軒の花屋だ。
 正直、アルベール様が通うのならもっと目立つお店を想像していたけど、今はどうだっていい。売り物の花が立ち並ぶ店先を潜り、勢いのままカウンターの奥へと声をかける。

「お忙しいところすみませ~ん! 少し聞きたいことがありまして!」
「ああん、なんだぁ? 聖女と、あんたはこないだの……」

 厳めしい顔をした店主さんは突然店に来た私たちを訝しがったが、事情を話すと、すぐにあの鉢植えの種がどのようなものかを明かしてくれた。

「なるほどな……。実はありゃ、亡くしたカミさんが作ったもんなんだ――」

 聞けば、あの種は病没された奥様が品種改良の末に作り出したものらしく、長らく使い道もないまま倉庫にしまわれていたのだとか。彼は奥から大量の種が入った袋を持ってきて、その一粒を私に渡してくれた。

 指先ほどの、乳白色の丸い種。
 聖力を込めてみると、種はしっかりと漏らさずに与えられた力を溜め込む。
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