極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
内で輝く淡い光に懐かしむような目を向けると、店主さんは告げた。
「うちのカミさんはなぁ、聖女の力はあったが病弱で仕事を続けられなくてな。聖女会を退いた後、俺と結婚して実家の家業を継いだんだ。可愛い娘を生んじゃくれたがその後……色々あってすぐに亡くなっちまった。この種はあいつの品種改良の成果でな……まだ聖女の力を使って誰かの役に立ちたいって未練があったんだろう」
大事な人を失った悲しみは未だ癒えないのか、しばらくじっと目を閉じた後、彼はぐっと大きな袋をこちらに押し出してくる。
「――んなわけで、ほらよ。これは持っていきな」
「で、でも、奥さんの形見みたいなものなのでは……?」
好きに使ってくれていい――そう言ってお金も受け取ろうとしない店主さんに戸惑う私たち。しかし彼は、しんみりした表情を照れた笑顔に変え、鼻の下を擦ってみせた。
「へっ、気にすんなって。あいつも苦しんでるお仲間たちの役に立てるなら本望だろ。こいつらだって、ずっとこの倉庫で活躍の機会を待ってたんだ。いい潮時さ。連れて行ってやってくれ」
「そういうことなら……はい! 大切に使わせてもらいます!」
「うちのカミさんはなぁ、聖女の力はあったが病弱で仕事を続けられなくてな。聖女会を退いた後、俺と結婚して実家の家業を継いだんだ。可愛い娘を生んじゃくれたがその後……色々あってすぐに亡くなっちまった。この種はあいつの品種改良の成果でな……まだ聖女の力を使って誰かの役に立ちたいって未練があったんだろう」
大事な人を失った悲しみは未だ癒えないのか、しばらくじっと目を閉じた後、彼はぐっと大きな袋をこちらに押し出してくる。
「――んなわけで、ほらよ。これは持っていきな」
「で、でも、奥さんの形見みたいなものなのでは……?」
好きに使ってくれていい――そう言ってお金も受け取ろうとしない店主さんに戸惑う私たち。しかし彼は、しんみりした表情を照れた笑顔に変え、鼻の下を擦ってみせた。
「へっ、気にすんなって。あいつも苦しんでるお仲間たちの役に立てるなら本望だろ。こいつらだって、ずっとこの倉庫で活躍の機会を待ってたんだ。いい潮時さ。連れて行ってやってくれ」
「そういうことなら……はい! 大切に使わせてもらいます!」