極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私たちは約束すると、大きな袋を抱えこじんまりとした花屋を後にする。

 店主さんは気難しそうに見えてとても優しい人だった。
 彼のような温かい人々がこの街にもたくさんいるだとしたら――私も。
 これから仲間たちと一緒に彼らの生活を盛り立てていこう……今回の件はそんな風に思わせてくれる出来事となった。



 そしてこれは、その後のお話。

「――今日はありがとうございました!」
「――転ばないように気を付けて!」

 私は、店を出た後アルベール様に大聖殿まで送ってもらい、お礼もそこそこに真っ直ぐ研究室へ。そしてペーレさん改め研究室長に、「新しい聖筒の素材候補が見つかった」と伝えた。

 その報せに室長はすぐさま緊急で主だった人を集め、会議を開いてくれた。
 そこで私は来る間にまとめておいた計画を発表する。
< 144 / 840 >

この作品をシェア

pagetop