極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 冷暗所で保存すれば、筒の外まで芽が出ちゃう……なんてこともないみたいで。
 大聖殿の一角に作られた温室も、心の荒みがちな研究班の人たちにとってよい憩いの場になったみたい。

 ――それから店主さんの奥様のことだけど……。

 その花を作り出した聖女がいることを伝えると、室長は感激し王国へ掛け合ってくれた。どうも、その花の育成者権(品種に関する特許みたいなもの)が存在するから、それが家族のものと認められるよう手配してくれたんだって。

 当の聖女が亡くなった後だし、時間はかかると思うけど、多分あの店主さんも喜んでくれると思う。

 これで私の果たすべき義務は、一応果たせたはずだ。



 そこからさらに日数が経過したある日……。

 無理な過重労働に終わりが見え、活気が出て来た研究室の中でペーレさんは嬉しそうに話す。
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