極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「シーリ君、本当に感謝するよ。これで多くの聖女達が激務から解放され、我々の研究も聖女会から大きく評価してもらえることだと思う。皆……喜ぶがいい! 来月からはいくらでも休暇申請を受け付けてやるぞ!」
「やったー! やっとゆっくり眠れる! 八時間なんてみみっちいこと言わないで、一日中ベッドの中から出ないもんね~!」
「ひゃっほー! 私、この忙しさが落ち着いたら、彼と旅行に行くって決めてたんだから!」
「私は実家に里帰りする! 楽しみね!」

 イベントフラグになりそうな宣言がそこら中から聞かれ、聖女たちの歓声は中々鳴りやまない。多くの聖女達が未来への希望を感じてくれたみたいで、本当に良かった。さて……私はそろそろお暇したいところなんだけれど――。

「うーむ、素晴らしい功績だよシーリ君。ミシェル班長にもこのことはしかと伝えておこう」
「はあ、それはありがたく存じますけど。その……?」

 なぜかさっきから、室長がギュウと握りしめた手を離してくれない。
 私が疑問符を浮かべていると、室長はぐっと身を乗り出し、真剣な表情でこう言った。

「そこでなんだが……シーリ君。君にはぜひ、見習い期間が終わり次第我々の班に移籍し、共にこの研究室で働いてもらいたい!」
「えぇぇっ⁉」
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