極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
2・聖女選別の儀①
掃除が終わり、陽に照らされてやや荘厳に見えなくもなくなったボロ聖堂に、少しずつ人が集まってきた。顔触れは誰しもが若い娘。もちろん、聖女選別の儀の参加者だ。
「どうかどうか皆様~、教会の維持にお心ばかりの施しをどうかお願いいたします~」
そこで私はというと外で身体を震わせながら、儀式を控えた彼女たち相手に商売――もとい寄付をお願いしていた。
即席テーブル上にあるのは湯気の立つ鍋に四角い募金箱。
そこにチャリンとお金が落とされる度、「ご加護があらんことを~」と告げ砂糖水で薄めたホットワインを木のカップに入れて渡す。この上ない単純作業。
堂内には暖炉があるとはいえ実に寒く、こんなものでもないと座ってられない。ので、一杯聖銅貨二枚(日本円換算で約二百円)という割高価格でも結構売れる。よく考えられた商売だけど、残念ながら売り上げはすべてシスターの懐行き、なのがね。
(はぁ。どことなくこれしてると、日本の正月を思い出すよね。転生前に神社の初詣でバイトしてたの、懐かしいわぁ)
やる気もなく、適当にとぽとぽと紫の液体を注ぎながら思い出すのは――。
「どうかどうか皆様~、教会の維持にお心ばかりの施しをどうかお願いいたします~」
そこで私はというと外で身体を震わせながら、儀式を控えた彼女たち相手に商売――もとい寄付をお願いしていた。
即席テーブル上にあるのは湯気の立つ鍋に四角い募金箱。
そこにチャリンとお金が落とされる度、「ご加護があらんことを~」と告げ砂糖水で薄めたホットワインを木のカップに入れて渡す。この上ない単純作業。
堂内には暖炉があるとはいえ実に寒く、こんなものでもないと座ってられない。ので、一杯聖銅貨二枚(日本円換算で約二百円)という割高価格でも結構売れる。よく考えられた商売だけど、残念ながら売り上げはすべてシスターの懐行き、なのがね。
(はぁ。どことなくこれしてると、日本の正月を思い出すよね。転生前に神社の初詣でバイトしてたの、懐かしいわぁ)
やる気もなく、適当にとぽとぽと紫の液体を注ぎながら思い出すのは――。