極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

15・民間支援業務①

 聖王国第一の都、聖都。
 といえど……そこに住むすべての人が裕福な暮らしを送れているわけではなく。

「わ~……パパたちにこの辺りには行かないように言われてたけど、ちょっと住むのは大変そうだよね、ここ」
「大したことないよ。このくらいのぼろ具合、辺境じゃ普通だったし」

 古臭く傷んだ家屋が立ち並ぶ通りに、ポピアとそれぞれの感想を抱き合っていると。

「――あなたたち、仕事で来ているんですよ。私語は慎む」
「「すみません!」」

 ミシェル班長からのお叱りがびしっと飛び、慌てて私たちは口を抑えた――。

 本日の仕事は民間支援業務――ということで、他班の人たちと共に聖都の南部貧民街へと出張中だ。物価や地価も高いこの街では商売の難易度も高く、自ずと一定の人間が仕事を失い、こうした場所で共同生活を送るようになる。

 聖女会は公の組織だから、そういった立場の弱い民にも支援を欠かさない。
 むろん聖都に限らず定期的に王国各地に出向き、聖騎士団と共に災害復興の助力や、住民の生活支援を行う。
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