極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う


 少し離れたところでミシェル班長を発見した私は、しばし立ち止まる。
 片手に書類を抱えつつ、トラブルがないか目を光らせつつテキパキと指示を下すその姿には、やはり憧れてしまう。しかも美人だし。
 前世では、将来あんな感じのキャリアウーマンになれたらと願っていたんだけど……。

 しばし見惚れた後、新人で役割を持たない私は小走りに彼女に駆け寄っていった。

「え~ミシェル班長。それで私は何をいたしましょう?」
「ああ、そうでしたね。研究室でよく貢献してくれたというペーレからの口利きもありますし、あなたは本日見学でもよいと思いますが……」
「……あの」

 いつの間にか後ろにいた存在感のない少女に、気付かずにいた私たちは振り返る。
 焦げ茶の髪を編み込み、肩口に垂らした奥ゆかしい感じの女の子。第五班の班員じゃないけど……。

「私、第八班の者なんですが……街の人に頼まれ事をしていて。人手を借りられませんか?」
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