極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「あなたは……確かリナ・ハストンさんでしたね? 自班の班員たちは?」
「そ、相談したんですけど……。皆さん忙しいらしくて」

 訝しむ班長にリナさんの表情は(かげ)った。困っているように見え、私は声を挙げる。

「じゃあ私、ちょっと手伝ってきます。特別な奇跡を使わなくていいなら力になれますし」
「ふむ……そうですか? あなたがそう決めたのなら好きになさい。ですが……」

 班長は私を送り出す際、小声で忠告をくれた。最近の働きと目立つ髪色もあって、あなたに注目を向ける聖女もいるから用心しなさい――と。

 彼女の言う通り気にしておくに越したことはないけれど、疑心暗鬼になりすぎても疲れるだけだ。
 私は頷くとリナさんと互いに自己紹介し合い、後に着いていく。貧民街での初仕事だ、張り切っていかなきゃ――。

 聞くところによると、どうも彼女は東区にある花屋の娘さんらしい。気弱そうに微笑む彼女をじっと見て気付いた。目元が少しだけ、最近会った誰かに似ているような――?

「あ。その花屋さん、もしかして……あの奥様が聖女だったっていう?」
「ええ、そうです。先日は父のガスがお世話になりました」
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