極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ど、どうして……」

 異常行動に青ざめる私。
 それを前に、赤毛の女性は脂汗を浮かべながら大声で助けを呼んだ。

「誰か、助けてぇぇぇぇっ! 聖女様、ひどすぎます! 私たち貧しい民の存在が気に食わないからって、殺そうだなんて!」
(……そこまで、するの)
「ひぃぃっ! 一体何が起きているの!」
「おいあんたら、大丈夫か! 今聖女を呼ぶからな」

 蹲る血塗れの女性に、ところどころ血に染まる白紙で包まれた男達の姿。
 辺りは凄惨な傷害事件の現場と化し、集まった住民達に惨事を印象付ける。

(逃げなきゃ……)

 ひとまず弁解は後だ、この場を抜け出して誰かに助けを求めよう。
 その判断は――遅きに失した。
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