極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 彼女たちを見捨てることは簡単だけど……でもそうしたら、一緒に育ったリオン達に顔向けできなくなっちゃうような気がして。

 そりゃ、この事業を始めるに当たって面倒事も多々あったよ。

 アルベール様に手を借りて、貧民街に打ち捨てられ所有権も定かではない土地の持ち主を確認したり。国に返還されているものは格安で買い上げられたけど、そうでないものは手に入れるのに交渉が必要で、頂いてた支度金も結構使っちゃった。

 でも、そこからは彼らも手を借してくれ、スムーズに再開発に乗り出すことができている。

 今後はどんどん古くなった家屋を撤去し、住宅を建てていくつもり。
 半分公共事業のようなもので、国から出る助成金をラトラさんたちの給金に当てられる。
 だから、皆も張り切って動いてくれていて……。

「ゆくゆくは、この建物を使って身寄りのない人たちが安心して住めたり、事業を始めたりしてさ。立ち上がる力になったら素敵じゃない?」

 彼らが頑張る姿を見てると、こっちも自然とやる気が出てくる。
 今後の目標について私が明るい顔で言うと、ラトラさんは呆れ顔で浅い溜め息をついた。
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