極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「お見えになるぞ、あの方たちが……」

 参列者の期待の籠る呟き。
 静まり返った場内で、コツ、コツ、コツ……と。
 ヒールで床を叩く音が開始の時の訪れを告げ――。

 壇上に現れたのは三人の女性。
 いずれも、普通の聖女とは一線を画す美貌に、超然とした雰囲気。

 ひとりは――柔らかみのあるペールグリーンの髪を短く切り揃えた、物静かな女性。

 ひとりは――燃えるように豪奢な深紅の髪を見事に結い上げた、気の強そうな女性。

 そして、最後にそのふたりの間から進み出てきたのが――目も覚めるような青の長髪を緩やかにウェーブさせた、深い慈愛を宿す女性。

 語られずとも知れた。
 いずれの胸にも輝く金の紋章が示す通り、彼女たちこそがこの聖女会の頂点に君臨する……最も尊き三人の聖女に違いないと。
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