極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 と……とにかくまずはご挨拶から。

「第五班の見習い聖女、シーリ・アンテノアです。お呼び立てに従い伺いました」
「そんなに畏まらなくてもよくてよ。直接話すことができて嬉しいわ。私の名は、ルイーゼ・ラフィーメ。聖女会をまとめる金盞花の一片にして、“心”の号を授かりし者。ではシーリ、もう少し近くへ。この方たちにもご挨拶を」
「は、はぁ……」

 穏やかに微笑むルイーゼ様は本当に美しい。畏まるなと言われても無理なので、生返事を返すとできるだけ粗相のないようゆっくりと近づく。

 その内に、ルイーゼ様に集中していた視野が広がり、やっと周りにふたりの人物が立っているのに気付いた。

「やあ、シーリ。今日は見事だったね。僕も後見役として鼻が高いよ」
「アルベール様! ご無沙汰してます」

 楽しそうな笑みを浮かべているのは、聖騎士団長のアルベール様。
 彼の気さくな挨拶で、私の凝り固まった気分もわずかに解れる。
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