極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(……焦っちゃダメだ。ひとつひとつ得られた知識から手がかりを見逃さないようにしないと)

 近年の魔物の発生数の増加もそれに起因したものだと考えると……世界書の崩壊が、万物に影響を与えてしまうというのも、眉唾とは考えにくい。世界の命運を握るとんでも話に巻き込まれ――気を抜くと、身震いするような感覚に襲われる。

 背筋から這い上りかけた悪寒を無視しようと、私は頭を左右に小さく振った。

「とにかく、数日後にある討伐業務の研修で魔物を実際に見て、何か掴んできます。間近で触れることでしか分からないこともあるでしょうし」

 ミシェル班長には危険だと忠告を受けたけど、これに関しては参加するほかない。魔物の発生と世界書の崩壊は、関連する節がある。

 魔物は突如何もない空間を裂くようにして現れ、周辺にあるものを吸収し、わずかずつ巨大化していく。その現象を解析して防げれば、世界書になんらかのよい影響を与えられる可能性は大だと思った。だからこそ、もう一度間近で魔物と接触してみないと。

 そんな思惑でなんとかルイーゼ様に頼み込み、直近で一番早く開催される討伐業務の研修に捻じ込んでもらったんだ、そこでなんとかヒントを得ないとね。
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