極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
泊りがけの危険な作業だけど、周りに話を聞くだけでも参考になるだろうし、尻込みしてはいられない。
「……どうかしましたか?」
微かな吐息の気配に顔を上げると、殿下は口元に小さな笑みを浮かべていた。
「気後れしているようには感じられなかったのでな」
「そんな暇ありませんよ。王妃様の命と、世界平和が掛かっているんですから」
「ふん……聖女の気概というやつか。だが、調子に乗るなよ。奇跡はお前らだけの専売特許ではないことを見せてやる。『――口を閉じよ』」
「――⁉」
殿下が席を立ちパチンと親指を鳴らす。それだけで、周囲から一斉に声が消えた。広い食堂の中から人の発する音だけが消えるという異様な体験。
なにせ急に自分の口が開かなくなったのだ、私もびっくりする。
周りでも同じことが起きているようで大勢が慌てふためく中、もう一度彼はパチンと指を鳴らした。
「……どうかしましたか?」
微かな吐息の気配に顔を上げると、殿下は口元に小さな笑みを浮かべていた。
「気後れしているようには感じられなかったのでな」
「そんな暇ありませんよ。王妃様の命と、世界平和が掛かっているんですから」
「ふん……聖女の気概というやつか。だが、調子に乗るなよ。奇跡はお前らだけの専売特許ではないことを見せてやる。『――口を閉じよ』」
「――⁉」
殿下が席を立ちパチンと親指を鳴らす。それだけで、周囲から一斉に声が消えた。広い食堂の中から人の発する音だけが消えるという異様な体験。
なにせ急に自分の口が開かなくなったのだ、私もびっくりする。
周りでも同じことが起きているようで大勢が慌てふためく中、もう一度彼はパチンと指を鳴らした。