極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
途端がっかりな溜め息があちこちで放たれ。ひとり、ひとりと少女たちが席を立ち始める。
例年通り……つつがなく聖女選別の儀は終わりを告げた。
この様子なら陽の落ちる前には後片付けも済みそう。夕食を用意し、残っている作業を片付けたら本日は終了。寄付金の勘定を報告したら、明日シスターは売り上げを手に嬉々として街に向かうだろう。そうなればこっちのもの。
(よっしゃ。こっちはこっちで子供たちとホットケーキパーティだ……!)
私としても、千載一遇の甘味を食せるこの機会、逃す手はない。明日が待ち遠しいと、内心浮かれて口元を抑えていた時。
「シーねえちゃん! 助けて!」
バンと聖堂の扉が開き、何事かと一斉に注目が向いた。
飛び込んできたのは、赤毛のアミの涙塗れのそばかす顔。うんともすんとも言わなかった聖杖を古びた箱に戻していたシスターが、たちまち顔を真っ赤にして怒鳴る。
「なにごとだい! 儀式の最中は入ってくるなってきつく言っただろ! すっこんでな!」
「そんな場合じゃないの! 魔物が現れて……リオン兄が!」
「魔物だと⁉」
「「きゃぁぁぁぁっ‼」」
例年通り……つつがなく聖女選別の儀は終わりを告げた。
この様子なら陽の落ちる前には後片付けも済みそう。夕食を用意し、残っている作業を片付けたら本日は終了。寄付金の勘定を報告したら、明日シスターは売り上げを手に嬉々として街に向かうだろう。そうなればこっちのもの。
(よっしゃ。こっちはこっちで子供たちとホットケーキパーティだ……!)
私としても、千載一遇の甘味を食せるこの機会、逃す手はない。明日が待ち遠しいと、内心浮かれて口元を抑えていた時。
「シーねえちゃん! 助けて!」
バンと聖堂の扉が開き、何事かと一斉に注目が向いた。
飛び込んできたのは、赤毛のアミの涙塗れのそばかす顔。うんともすんとも言わなかった聖杖を古びた箱に戻していたシスターが、たちまち顔を真っ赤にして怒鳴る。
「なにごとだい! 儀式の最中は入ってくるなってきつく言っただろ! すっこんでな!」
「そんな場合じゃないの! 魔物が現れて……リオン兄が!」
「魔物だと⁉」
「「きゃぁぁぁぁっ‼」」