極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
現地に立てられたテントの内、一際大きなものの垂れ幕を潜ると、内部には大勢の人たちが集まっていた。殺伐した雰囲気に身体が強張る。厳しい顔で配置の確認を繰り返す聖騎士の面々、気合を入れて緊急時の対応を頭に叩き込む聖女たち。見るからに作戦本部といった様相。
「――シーリ」
だから、優しげな声の主が後ろから現れた時はずいぶん気持ちが落ち着いたものだ。
「よく来たね。君の席はあそこだよ」
「アルベール様!」
「黄雛菊級になって早々魔物との戦いを見学したいだなんて、少々無鉄砲だけど……。事態が急がれる中だ、柔軟に行動しないとね。ただ、マール様の指示にはちゃんと従ってくれよ?」
埃っぽい荒野にいただろうに、かの聖騎士団長の身なりには相変わらず一部の隙も無く。
いつも通りの様子にほっとした私は、あきれ顔でこちらを睨むマール様の隣へと着席する。そこで、あることに気付いた。
(――アンジェリカ⁉ どうしてここに……)
「――シーリ」
だから、優しげな声の主が後ろから現れた時はずいぶん気持ちが落ち着いたものだ。
「よく来たね。君の席はあそこだよ」
「アルベール様!」
「黄雛菊級になって早々魔物との戦いを見学したいだなんて、少々無鉄砲だけど……。事態が急がれる中だ、柔軟に行動しないとね。ただ、マール様の指示にはちゃんと従ってくれよ?」
埃っぽい荒野にいただろうに、かの聖騎士団長の身なりには相変わらず一部の隙も無く。
いつも通りの様子にほっとした私は、あきれ顔でこちらを睨むマール様の隣へと着席する。そこで、あることに気付いた。
(――アンジェリカ⁉ どうしてここに……)