極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

23・夜空の下で

 この世界の夜空は……なんて言えばいいのか、くっきりと間近にある感じ。
 星の光が、目に眩しいくらい強く届く。それが空気が綺麗なのか、本当に距離が近いせいなのかは分からないけど。

 今は建造物に囲まれていないから、見上げるとどこまでも境なく、遮るもののない星空に包まれる。それらを、近くの手触りのいい岩をベンチがわりに……外の空気を吸いに出た私はたっぷりと堪能していた。

(ポピアは……いっか。よく寝てたし)

 夕食作りに腕を振るった疲れもあったか。
 寝袋の中でぐーすかいびきを掻いていた彼女を起こすかどうか迷ったけど、明日から治療班の仕事で忙しくなる彼女を引っ張り出すのはかわいそうだ。親友との天体観測はまた次の機会に取っておこう。

 前の世界で名の知れたいくつかの星座を見つけようとはしたけど、やはり見当たらない。
 代わりに、こちらの夜空はカラフルな星々がまるで熱帯魚みたいにゆったりと動き回り、いつまで見ても飽きがこない。

「……お疲れ様。眠れないのかい?」
「え……あ、ありがとうございます。お気を遣っていただいて」
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