極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 あれはどうしてなのか――聞こうとした私の口が、その神秘的な横顔に縫い留められ、別の考えが頭に生まれた。 

前に旅した時も思ったけど……アルベール様は貴族で頭もよくて、美しくて。なのにどうして、あえて戦場に出るような大変な仕事を務めているのか。

「あの……」
「ん?」
「すみません、やっぱりいいです」

 よく考えずに尋ねようとして、躊躇う。
 私の知る彼は優しい人間で、争いを好まないように見えるし、そこに立ち入りがたい事情がないはずはない。

「僕がどうして騎士団に所属しているか、かい?」

 だが、彼はそんな私の心情を的確に読み取ってしまった。

「君には、これから頼みたいたいことがたくさん出てくるだろう。だから今のうちに、その代価になるか分からないけど、話せることは話しておくよ。悪いけど、ここだけの話にしておいてほしい」
「はい」
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