極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 そして私が参ったという顔で頷き返すと……彼は自身について教えてくれる。

 だが、その一言目からしてが、言葉を失うに足る驚きの内容で――。



 長い足を組み替えた彼は、やや歯切れ悪く衝撃の事実を語ってゆく。

「僕はセイモア姓を名乗ってはいるが……実は聖王国の王妃ティリシャの、最初の息子なんだ」
「……ってことは、ええっ⁉ デュリス殿下と、本当はご兄弟であるってことですか⁉」
「うん、そう」
「な、なんとなく似ているな、とは思ってましたけど……。じゃあ、アルベール様の方が、王位継承権の優先順位が高いってことに」
「――それはない」

 対して……続けざまに質問を投げかけた私にきっぱりと言い切ると、アルベール様は星空の下唇に指を立てた。
 慌ててこちらが声のボリュームを落とすと、彼は片膝を抱え視線を空へと向ける。

「なぜなら……僕は、国王の血を継いでいないからね」
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