極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「それって……」
「僕は王妃が、国王と結ばれる前に授かっていた子供だってことさ」
「っ――」
聞きたくなかった話だ……下手に誰かに話せば首が飛ぶ類の。夏場なのにスッと背筋が冷えた私に彼は羽織っていたマントを掛けると、語りを続ける。
「いつ僕が生まれたかとかの詳しい話についてはよしておくよ、憶測にすぎない部分もあるし。でも、それともうひとつの事情のせいで、僕は、殿下……弟のデュリスに次期国王という大きすぎる役目を担わせてしまった」
(事情……?)
星明かりがなぞる彼の表情は静か過ぎて生きているか分からないくらいだ。だが、その声には、深い後悔が宿っているように聞こえた。
「聖女達の献身によって成り立つこの国でも……その長を務めるのは男子たる国王。だからこそ、その地位につくには国民を納得させる……王たる特別な資質が必要となる。わかるかな」
アルベール様は、ぼんやりと聞くだけだった私の手を取り、まっすぐ目を見つめた。その時、私は気付いた。
「僕は王妃が、国王と結ばれる前に授かっていた子供だってことさ」
「っ――」
聞きたくなかった話だ……下手に誰かに話せば首が飛ぶ類の。夏場なのにスッと背筋が冷えた私に彼は羽織っていたマントを掛けると、語りを続ける。
「いつ僕が生まれたかとかの詳しい話についてはよしておくよ、憶測にすぎない部分もあるし。でも、それともうひとつの事情のせいで、僕は、殿下……弟のデュリスに次期国王という大きすぎる役目を担わせてしまった」
(事情……?)
星明かりがなぞる彼の表情は静か過ぎて生きているか分からないくらいだ。だが、その声には、深い後悔が宿っているように聞こえた。
「聖女達の献身によって成り立つこの国でも……その長を務めるのは男子たる国王。だからこそ、その地位につくには国民を納得させる……王たる特別な資質が必要となる。わかるかな」
アルベール様は、ぼんやりと聞くだけだった私の手を取り、まっすぐ目を見つめた。その時、私は気付いた。