極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「あなたがずっと、そんな態度でいるから悪いんです! どうせ今までいつでも誰にだって、自分はなんでもできる、みたいな上から目線の接し方しかしてこなかったんでしょ?」
「そ、それは……舐められないためにも立場上必要で」

 本当は年上の男の人にこんなことをするべきじゃないんだろうけど……。彼はもう、私にとって大事な恩人で友達だから。誰も言うべき人がいないなら、言ってあげなきゃ。

「たまには自分の顔を鏡でちゃんと見てください! 辛そうにしてるのに気づきませんでしたか? きっと苦しいことがたくさん胸の中に溜まって、どうしようもなくなってるんです。あなただって、普通の人間なんですから!」
「僕が……苦しんでいる?」
「ええ、そう」

 私の前世での後悔のひとつに、誰にも頼ろうとしなかった、というのがある。

 家族もおらず、周りの誰も信用できなかった。けれどそれにしたって私自身、交友関係を広げる努力を怠った。明らかな生活苦を、意地を張って自分でどうにかしようとして……。誰にも大変な現状を伝えようともせず、最後は潰れた。

 人はきっと皆、誰かに頼ることでしか解決できない問題を抱えて生きているものだと思う。
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