極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 縋る様な眼差しをしたアルベール様にしかと頷きかけると。
 彼は自分の今の感情を噛み締めるように俯いた後、その場を立ちあがった。

「ありがとう……なんだか気持ちが軽くなった。もう寝るよ、君も身体を冷やさないように」
「はい」

 そしてどこか夢遊病者のようにふらふらと歩いていってしまう。予想と違う反応だけど――納得はしてくれたみたいだし。ま、いいか。

 もうちょっとだけ賑やかな星空を楽しもうと、私は引き続き空を見上げた。

(そう言えば、この世界に来てから寂しさだけは感じてないな……)

 ――厚手のマントは明日返そう。
 包まりながら背中に仄かに残る温もりを感じていると……夜空に今まで出会った人たちの顔が次々と浮かんでは消えた。
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