極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

24・作戦の始動

 ――正午。出現予定時刻が間近となり、緊張感が最大限に高まる中。

 四つの班に分かれた聖女たちにマール様の号令が響く。

「では、指定されたものは四方に散り、魔物たちの出現に備えよ! 時刻は現在から一時間後のいずこかだ。速やかに持ち場につき、魔物が出現次第騎士団を援護! 中型の存在が確認できたら、そちらの処理を優先しろ!」
「「はいっ!」」

 聖女たちが、野営地の奥に広がる荒野を包囲する形で移動していく。

 すでにそこでは兵士たちによる巨大な円陣が組まれており。
 私は高台の上で指揮を執るマール様の傍ら、護衛の騎士たちと共にそれを見守る。

「ちなみに、これまでマール様と法研の予測が外れたことって……」

 魔物の出現を一瞬も見落とすまいと彼方を睨むマール様に、気詰まりになった私は尋ねた。彼女は視線を外すことなく答える。

「ないな。多少時刻がずれることはあったにしろ、やつらは必ず現れる。ここを訪れる前にも“視た”からな」
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