極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 だが、彼女は感情を押し殺したようにそう告げると、早足で森の中を進んでゆく。
 これ以上は事情を話してくれなさそうだ。私はここにいるもうひとり……見覚えのある格好の女性からも情報を聞き出そうと試みた。

「あなた……魔女っていう人たちよね。なんでそんな人が、アンジェリカに使われているの?」
「おや、ご存じだった? まあ、魔女にも色々いてね、君らと仲良くしたい者、したくない者もいる……。私たちは後者で、ちょっと色々物入りだったんだ」

 こないだの表彰式でも彼女らの姿を見かけたように、魔女たちの所属する魔帝国は聖王国とは同盟関係にあったはず。となると……国の思惑とは別の方向に動く人たちがいて、アンジェリカたちと手を組んだ……そういうこと?

 私は彼女たちのことをよく知らないけど……。

 魔女というからには何か特殊な力、それこそ魔法みたいな技を使ってきてもおかしくはない。仲間も複数名いる可能性がある。
 そんな中、ポピアを助け右も左も分からない森の中を逃げ出すのは……相当に厳しい。

 それでも、やるしか……。
 討伐作戦中で皆そちらにかかりきりだ。助けが来る見込みなんてないんだから。
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