極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「…………」

 ただ、手を翳しただけ。
 それだけで、一瞬で闇夜のような色をしたシートが広がり、包み込んだ全てを消し去る。

「な……っ……」

 絶句するアンジェリカ。

「…………へえ。それが、君があの石を持っていた理由――」

 成り行きを傍観していたメナが呟いたが、今の私にはろくに聞こえていない。身体が乗っ取られたかのように、勝手に前へと進んでゆく。

「くそ、死ね、死ねぇ!」

 アンジェリカは、一歩一歩後ずさりながら攻撃を繰り返す。だが、それらは全て……私が纏った奇跡ではない力に、吸い取られて無に帰す。
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