極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 アンジェリカの顔が色を失う。そんな中、アルベール様の宣言にいち早く反応したのはメナたちだった。

「言い逃れは効かなさそうだ。お前たち、いくよ」
「逃がすな! おそらくやつらは反帝国派だ、何をしていたのか聞き出す必要がある!」

 命令に従い、その場から離脱しようとする魔女たちを追撃する聖騎士たち。戦闘が始まる最中……ひとりこの場に留まり、余裕の表情で騎士をあしらうメナがこちらを見つめた。

「邪魔が入って残念だけど、目的のものは回収したしよしとするよ。ふふ……それにしても、先程の力は見事だったね、シーリ。君がそれをどう使うのか、先が見られないのが残念ではあるが。ああ、そうそう……別れる前に教えておいてあげないと」

 彼女は大仰な仕草で、一冊の本……紫色のハードカバーを取り出すとページを一枚破り捨てた。
 その結果に私は目を見張る。

「――⁉ どうして」

 なんとメナが変身したのだ。頬に傷を拵えた、赤い髪を後ろで纏めたあの美女へと。
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