極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ラトラ、さん……?」
「そういうこと……。あのグループは、この国での活動のいい隠れ蓑になってくれてね。ああ、別に残ってる子たちは私たち魔女の目的には何も関与していない。これからも面倒を見てやってくれると助かる」

 姿を変えた魔女はそんな風に微笑むと、ぱっと魔法を解いた。
 その間、聖騎士達が彼女を捕えようと攻撃するも、シェルウッドの剣は、妙なバリアのようなものを壊せない。

 次にメナは懐から、真っ黒な(しおり)を取り出すと、上空へ放り投げる。

「バカなお偉方の内輪争いに乗じて予想以上の力が集まったし、一枚くらいは、お遊びで使ってもいいかな。君たちのお手並み拝見と行こう」

 長方形の黒い紙片は、風化するように塵へと変わり風に混じって消えた。
 その時――とてつもなく嫌な感じがして……。

「今、何をした⁉」
「ふふ、あの恵まれなかった王様の息子は、騎士団長になったんだね。ルイーゼによろしく伝えてくれるかな。あの時の続きを始めよう……って」
「くっ――⁉」
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