極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(そうだ、これは私にとって二度目の――)

 もう逃せない最後の機会。それを、こんなところで簡単に手放してたまるか。

 ここに来れたことを無駄にしたくない――懸命に魔物との綱引きに耐えながら、耐える私の手元が一瞬明るくなった。

(……これは⁉)

 記憶が走馬灯のように駆け巡り、溢れ出したのは胸の奥から汲み取られるようにして生み出された、何かの力。

 今度こそ……今回こそ私はそれを掴み取り、唱えた。

「変われ私……いや、世界っ!」

 心が渇望していた、未来を切り開くための”奇跡”。

 それは身体が吹き飛ばされそうな強い光となって、手のひらから溢れ出し。

 目の前の景色を、塗り替えて――…………。
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