極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
もしこのまま王妃が亡くなれば、おそらく兄弟の溝は決定的なものになる。
目の前で苦しんでいるこの偉大な先人のためにも――私はなんとかして、それを止めたいと思った。
「聖女の治療の力も効かないんですか?」
「ティリシャ様の封印の意思があまりにも強く、受け付けてくれないのよ」
ルイーゼ様も冷静そうに見えて、目が潤んでいる。
もしかしたら、彼女も王妃様に聖女として薫陶を賜る機会があったのかも。尊敬する先輩に報いたい、そんな思いがその表情からも見て取れた。
私は自分の拙い記憶から、必死に何か方法がないか探ってゆく。
(命を救うには、王妃様の封印の力を、無理やりにでも解かないといけない……。でも、筆頭聖女であるルイーゼ様が手を尽くしたというんだから、力技じゃもうムリなんだ。そもそも……封印なんて特殊な奇跡を解除するなんて、どうやったら……)
奇跡はイメージの賜物だ。もしかしたら、例えば、砂と石だとか似たような属性を持つ奇跡同士なら干渉が行えるのかもしれないけれど……。
封印は特殊型の奇跡で、それに似たような力を扱う聖女なんてそうそういるはずがない。
目の前で苦しんでいるこの偉大な先人のためにも――私はなんとかして、それを止めたいと思った。
「聖女の治療の力も効かないんですか?」
「ティリシャ様の封印の意思があまりにも強く、受け付けてくれないのよ」
ルイーゼ様も冷静そうに見えて、目が潤んでいる。
もしかしたら、彼女も王妃様に聖女として薫陶を賜る機会があったのかも。尊敬する先輩に報いたい、そんな思いがその表情からも見て取れた。
私は自分の拙い記憶から、必死に何か方法がないか探ってゆく。
(命を救うには、王妃様の封印の力を、無理やりにでも解かないといけない……。でも、筆頭聖女であるルイーゼ様が手を尽くしたというんだから、力技じゃもうムリなんだ。そもそも……封印なんて特殊な奇跡を解除するなんて、どうやったら……)
奇跡はイメージの賜物だ。もしかしたら、例えば、砂と石だとか似たような属性を持つ奇跡同士なら干渉が行えるのかもしれないけれど……。
封印は特殊型の奇跡で、それに似たような力を扱う聖女なんてそうそういるはずがない。