極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 そうだ……彼は言っていた、自分は物や人を探すのが得意だって。
 事実、最初会った時もこないだも私の場所をすぐに探り当てて――!

「殿下……できることがあるかもしれません!」

 私は覚悟を固めた。単なる憶測に過ぎないけど、試す価値は絶対ある。

「なんだ、母上を救うためならなんでもする!」

 ここにいる人達の思いは皆同じだ。言い切った殿下に頷きかけ、私はその背を押すと、アルベール様と向き合わせた。

「なんでも、とおっしゃいましたね。なら……アルベール様と力を合わせてください!」
「は……⁉」



 表面上アルベール様を嫌っている殿下は、その要請に予想通り拒絶を示した。

「何を言う、こやつは母上から力を受け継げなかった只の聖騎士。そんなやつに何かできるはずがあるか!」
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