極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……ええ、やってみましょう。ふたりで」

 やっと……ふたりが素直に真正面から向き合ってくれた。
 私はほっと息を吐き出すが、問題はどうすれば王妃様の封印に介入できるかだ。
 そしてその後のことも……。

「さあ殿下、どうか手を。僕たちで王妃様を……母上を止めるんです」

 先程とは打って変わってしっかりとした表情で、手を差し伸べるアルベール様。

「ちっ……主導権を握ろうとするな。封印を解くのは、あくまでオレの力だ」

 それに手を重ね、意地を張りながら殿下はしっかりと握ると……ふたりで精神を王妃様に集中する。

「行くぞ!」

 白い光が、殿下の方からアルベール様へ伝わってゆく。
 それは周りに発散されることなく、肩に触れたアルベール様の右手を通し、王妃様に流れ込もうとした。
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