極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「――くっ!」

 そこで、バチッと電光のような光が走る。封印に干渉しようという力に、王妃様が抵抗しているのだ。 
 実際に苦痛もあるのか、手元から白い煙が上がり、アルベール様が顔を顰める。

 だが、彼はその手を離さない。

「殿下……もっと。もっと力を出してください!」
「ぐっ……お前こそ、オレより聖力が弱いくせに偉そうに――」
「――デュリス!」

 そこでいきなり呼び捨てにされ、殿下がはっとする。
 アルベール様は顔に似合わない野太い笑みを浮かべると、彼を煽った。

「そんなことでどうする。お前はこの聖王国の国王になるんじゃないのか。その程度の力しか出せないなら……奇跡があると知った今、僕が変わってやるぞ?」
「――舐めるな!」

  プライドに触ったデュリス様の放つ光の出力が、大きく上がった。そしてそれに合わせるようにアルベール様も……。
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