極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「それでこそ……この国の世継ぎの王子だ。僕も……兄としてお前には負けない!」

 眩しく、純粋な決意の光が部屋を覆う。まるでフラッシュを当てたように部屋全体が輝き、目を開けていられない――。

「母上……戻って来てくれ!」
「オレたちはまだ、あなたに返したいものがたくさんある!」

 微かに見えた。激しい光が、徐々に王妃様の放つ力を押し返し……。
 ピキ、ピキッ――亀裂が、身体を薄皮一枚隔てた表面に走って、次の瞬間。

「きゃあぁぁっ!」
「封印が……解けたのね!」

 ――高周波のような破砕音。
 それが一気に振動と共に広がり、私とルイーゼ様は耳を塞ぐ。世界書と、王妃様を覆っていた封印が……今、砕けた。

「ぅ…………」

 ほんの微かなうめき声……王妃様が目を覚ましたの⁉

「母上!」
「ルイーゼ様、治療を!」
「あなたたち、急いで!」
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