極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
アルベール様が建設的な意見を述べたが、皆、誰もはっきりと同意できない。
王都以外に家族や知り合いがいる人もいるのだ。今まさに、その周囲に魔物が出現しかけているかもしれないのだから。
私もリオンたちのことが心配になる……シスター・ラミニはまあ、なんだかんだで生き残っていそうだけれど。
張り詰めた状況の中、私は汗の滲んだ手をぐっと握る。
……私はこれから、恐ろしい提案をしないといけない。
もはや、この事態をなんとかするには……世界書をどうにかするしかないんだと思う。
でも……それは下手をすると、この聖王国をとんでもない危機へと突き落としてしまいかねない行為で――。
そこで寝台に横たわる王妃様が擦れた声を上げてくれた。
「ルイーゼ、あなたたちに世界書に干渉する許可を与えます。どのみち、この事態をどうにかできないのなら、聖王国に未来はない」
「それしか……ありませんね」
聖女会の中心的存在であるこのふたりの考えも、また私と同じのようで。
その場に居合わせた面々がごくりと唾を飲む中、王妃は意を決したように顔を上げ、皆に語り掛けた。
王都以外に家族や知り合いがいる人もいるのだ。今まさに、その周囲に魔物が出現しかけているかもしれないのだから。
私もリオンたちのことが心配になる……シスター・ラミニはまあ、なんだかんだで生き残っていそうだけれど。
張り詰めた状況の中、私は汗の滲んだ手をぐっと握る。
……私はこれから、恐ろしい提案をしないといけない。
もはや、この事態をなんとかするには……世界書をどうにかするしかないんだと思う。
でも……それは下手をすると、この聖王国をとんでもない危機へと突き落としてしまいかねない行為で――。
そこで寝台に横たわる王妃様が擦れた声を上げてくれた。
「ルイーゼ、あなたたちに世界書に干渉する許可を与えます。どのみち、この事態をどうにかできないのなら、聖王国に未来はない」
「それしか……ありませんね」
聖女会の中心的存在であるこのふたりの考えも、また私と同じのようで。
その場に居合わせた面々がごくりと唾を飲む中、王妃は意を決したように顔を上げ、皆に語り掛けた。