極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「これまで……世界に悪影響を及ぼすことを恐れ、聖王国は世界書への干渉を、限られた人間だけに絞ってきました。ですが、決まりを守るために多くの犠牲を払うことは無意味。多少の危険を冒してでも、今は動く時です」

 彼女の視線が私へと向く。

「確か……シーリといったわね? あなたが……息子たちに再び互いを認めさせてくれた。本当にありがとう。私にとっては奇跡に等しい出来事だわ」
「い、いえ……」

 なぜ今? ――そんな風に恐縮する私を前に、王妃様はひとつの真実を語り始める。
 それは、私たちにとって到底受け入れがたいもので……。

「実は、この世界書……いえ、世界そのものがひとりの聖女によって作られたものだと言ったら、あなたたちは信じられる?」
「「「…………」」」

 沈黙が一同の口を縫い合わせる中、王妃様の表情はピクリとも笑わない。
 世界を作る……そんな神様みたいなことを、まさか人が?
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