極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私は紙遊びが好きだった。
 折り紙で動物を作り、思いつくまま色鉛筆で頭に浮かんだものを書きなぐれば――想像力さえあればなんでも紙はなんでも実現してくれた。そうしていると魔法使いになったような気分で、もしかしたらいつか――。

「――ぁ……さっきの光!」

 触手はもう間近にあったが、それ以上に……杖を握る手元から溢れ出した白光が私を惹き付ける。両手を離し、これに賭ける思いで、手のひらにできる限り集中を研ぎ澄ませた。

「何でもいい……いけっ!」

 心のままに、腕を突き出し叫ぶ。すると光は一際大きく輝き――。

「……あ、れ?」

 しゅんと萎んだ。

「そ、そんな……」

 期待外れに動揺し、手のひらを覗き込む私。
 けど、一拍置いて代わりにそこから出てきたのは。
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