極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「えっ? ぷわ、わわわわっ」

 ――紙。

 一センチ四方サイズの紙片がぽぽぽんと、軽い音を立てる感じで顔に噴き出してくる。慌てて手を下に向けると、今度はそれらが地面へとどんどん振り積もっていく。

 ――た、確かに私の願いに応じて奇跡は起きてくれたよ。だけどさ……。

(思い出しておいてなんだけど、紙吹雪なんて呼び出してどうすんのよー!)

 嘆く内にも勢いを増した紙片がざらざらと魔物との隙間を埋めていく。でも、こんなもので目の前のやつをどうにかできるはず……。

「ウ、ゥゥゥゥゥ――」
(え……嫌がってる?)

 そこで気付いた。紙片は魔物に触れても取り込まれない。どころか、それを恐れて自分から距離を取り始めたではないか。
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