極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 でも……彼女の言う通り、この情報だけでは世界書を修復するには程遠い。同じことをしようにも、世界と人々に対する狂的な想いと、膨大な時間がなければ……。それでも――。

(もっともっと……この本のことを理解しないと! 教えて、もう一度……!)

 私は、さらに深くこの本と繋がるため、両の掌をページの上に押し当て必死に祈る。
 国宝どころか、世界遺産級の貴重なものなんだろうけど……気にしてられない。

 私が紙の聖女としてこの聖都に連れてこられた意味は、きっとここにある――そう信じ、意識を世界書にだけに集中させた。

 ・  ・  ・  ・ ・ ・ ・・・…

 ……――しばらくして。

『驚いたわね。これほどこの世界の深くに入って来れたのは、あなたが始めてよ』
『あなたは――』
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