極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 …・・・ ・ ・ ・  ・  ・  ・

「――シーリ! シーリ、大丈夫?」
「――っは! はい、大丈夫です」

 どうやら、ルイーゼ様より少しばかり長く世界書に触れることになっていたらしい。

 『頑張って――』そう言われたことでなんだか勇気がどんどん湧いてくる気がする。私は先程起こったことをルイーゼ様達に共有した。

「少しの時間、本を作った聖女様……ルシエさんと話せました」
「その名……! 本当のことなのね。彼女はなんと?」
「長くの時が経ち、この本の情報が薄れたことで、本に虫食いが出来てきたのだと……。だからおそらく、失われた情報を私たちで補填してあげればいいんだと思います。なるだけ多くの人たちで」

 今は、この本が修復しても長くは持たないことは言わない。ルイーゼ様は大きく頷いた。

「わかった。今すぐにこの大聖堂にいるすべての聖女――いえ、聖女会の全聖女を搔き集めるわ。皆、やり方は任せる。力を貸して」
「「ハイ!」」
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