極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 明るいことだけが分かって……。

「ふう……起きてくれたか。本当に、心配させてくれるな」
「もう目覚めないかと思ったぞ、バカ者! 三日もずっと動かないで! 水くらい飲め、どうなってしまうかと思ったぞ……!」
「はあ……どうも」

 最初に見えたのは、背中を抱き抱え、優しく微笑むアルベール様の姿。
 そして、横合いからぶつかるようにデュリス殿下が抱きついてくる。

「あっ……そうだ!」

 朧げになっていた記憶を必死に探り、今自分が何をしていたのかをやっと思い出す。

 ――世界書は⁉ どうなったの!

「シーリ……ありがとう。もう大丈夫」

 横合いからすっと白い手が伸ばされた。ルイーゼ様だ……彼女は涙ぐんでいる。
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