極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 長い時間座っていたせいでふらつく体をなんとか維持すると、私は腰を上げた。
 すると……周りから。

「「ありがとう、聖女シーリ!」」

 大きな拍手が一斉に響き……目覚めた私を迎えてくれる。

 きょとんとしながらも、人垣の奥にあった世界書を見つめた。すると――。

 そこからは数え切れないほどにあった夥しい黒ずみが取り除かれ、生まれ直したかのような輝きを取り戻していた。

 その事実を頭が認識するまで十秒。そして、言葉が発されるまで五秒。

「よ…………かったぁ」

 そんな一言を出すのが精いっぱいだった私は、その場にどすんと倒れ込んだ。
 その背中から――。

「やったね! さすがは我が大親友!」
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