極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 ポピアが太陽のような明るい笑顔で抱きついて来る。
 アルベール様が苦笑しながら私を立ち上がらせ、改まった表情で深く頭を下げてくれた。

「王妃様。いや……母上も無事命を取り留めたよ。すごい速さで回復していて、一月もあれば元通り起き上がれるようになる、と――」

 そこで彼が言葉を詰まらせ、代わりにデュリス殿下が後を継ぐ。

「ちぇっ……失敗したら一生お前を召使いとして扱き使ってやるところだったんだがな。ちと残念――でっ!」

 私は目を丸くする。そんな殿下の照れ隠しのような言葉に、アルベール様の拳が落ちたからだ。

「感謝くらいちゃんと伝えなさい、デュリス」
「な、なんだと⁉ 貴様――オレは、次期国王だぞ!」
「でも、弟だからな。もう遠慮しない」
「ぐ……」

 はっきりとそう宣言され鼻白む殿下。その後も口喧嘩は続く。
< 362 / 840 >

この作品をシェア

pagetop